
瘦金体(そうきんたい)とは今から1000年ほど前に中国の皇帝が自ら作り出した字体,字風である。明朝体、ゴシックの類いと思ってもよい。
徽宗(きそう)皇帝という宋の時代の皇帝で政治面には批判も多いが、こと芸術面に関しては並々ならぬ力量があり、きっとあなたもどこかで彼の絵を見ているかも知れない。
ここで取り上げるのは瘦金体であるが、彼の芸術性は多岐にわたっている。
瘦金体は贅肉の取れた優美な字体であり、私はこれを見たときすぐに魅了されてしまった。それ以来、寝ても覚めても瘦金体という日々が続いた。
将来、漢字世界の頂点に座を占める字体である。いずれ全ての字体は瘦金体に収束されるだろう。下の6枚の写真は瘦金体の代表的作品であり、出典は江西美術出版社の中国歴代名家書法名帳の瘦金《千文字》「農芳詩帳」〔2017年1月印刷)からです。
ここで注意しなければならないのは、巷にこの字をデフォルメした字体が出回っているが、 瘦金文字はこれ以下でも以上でもデフォルメしてはならないことだ。
あなたには、十分この字体を鑑賞して頂きたい。
もしあなたが、この金体文字のとりこになったら、きっとあなたの人生は豊かになるでしょう。